病気療養のために
休職をしていたことが4度ありました
1度目は2年
2度目は数ヶ月
3度目と4度目は1年くらい
講演会で話をするのですが
あとからふりかえれば一番平和だったのが
1度目のときでした
当時、お寺で庭仕事を手伝ってと言われて
出かけては土を混ぜることをしていたのですが
そのうち水やりだとか植え替えだとか
結局あれこれ言われてつい引き受けてしまう
わたしにとって
どこへ行ってもついてきては
立ちはだかることに
向き合う修行がやってきたわけです
その夏の出来事
ある日ご住職が部屋で独り言をおっしゃったんですね
「暑いときは何もしちゃいかん」
そう、そのときは今週のような酷暑の日でした
当時のわたしといえば
休職中だからいろいろあせるわけです
「ゆっくり養生してください」と
お医者さん、家族、職場の方々から言われても
そうはいかないとあせってしまう
あせるというのは
職場に戻ることもそうですが
この休職の時間を無駄にしたくない
何か身になることをと
今から思えば無茶だったなーとか
お言葉に甘えてゆっくりしていればよかったのにと
そう思うくらい
そんな中
「暑いときは何もしちゃいかん!」という独り言は
たまたま部屋にいて耳にしたわたしには
自分に言われたわけでもないのに響きました
そして
その言葉には甘えちゃおうという気持ちになりました
だって本当に暑かったんだもん!!
その後
何度も休職を重ねるうちに
だんだんとあせることはなくなり
むしろあきらめみたいな投げやり感になっていきましたが
「暑いときは身を守る」行動は
自然とできてきたように思います
あの時より
日本はもっと暑くなったしね
今?
今は暑いのを理由に休めるようになったので
自分に無理がかかるような感じがしたら
暑い・暑くないに関係なく
休むようになってきたんじゃないかと思います