なかなか電波が入らないといった不便な状況になったのが
子どもの頃の話
普通だったら
アンテナを工夫したり
機材を調整したり
するのがラジオ少年の王道なのでしょうが
わたしにはそれができなかった
お金がなかったことと
他にもやりたいことがあったので
一点集中ができなかった
なので
遠くから発信されているラジオを
聞くのであれば
旅のついでに聞くというのを
楽しみにしていきました
もちろん
遠距離受信に挑戦したことはあります
一つは
学生結婚の20代に住んでいたつくばの家は8階で
夜になると
NHK札幌が受信できました
それも
メーカーが知られていない
お風呂ラジオでです
おもしろいところはここで
機材を奮発しても
その効果がどこまで発揮されるのかが
わからない
いや、これが通信のおもしろさなのかも
わたしが子どもの頃に憧れたBCLのラジオは
買うことができませんでしたが
大人になってから購入したワールドバンドレシーバー
これを日本で海外の電波を受信するのではなく
海外で日本の電波を受信する
こうしたことが海外出張時の自由時間の楽しみにしていた時期があります
もっともインターネットが海外でも気楽にできるようになるまでの短い期間でしたが
書いていて
あらためて気がついたんだけれど
わたしって一つに絞れなかったのね
お金がなくて
こだわれなかったこともあるのと
あれこれやりたくて
しぼれなかった
つまり
「選択と集中」ができなかったわけだ
これは人生をふりかえる上で
常につきまとう
「あー、もっと頑張っておけばなー」
というのと
「たくさんのことに手を出したから今の自分がある」
という矛盾
この矛盾に決着はつけて来なかったけれど
ここ1・2週間で気がついたことがあって
この
stay homeの期間に今までのようにできなくなってしまい
そのせいでだんだん同じような生活サイクルになっていく自分に
新しいアイディアを出してくれるのは
たくさんのことに手を出してきた自分なんだよね
わたしには他にもやりたいことがある
これってわたしにとっては
逃げでもなんでもなく健康的な判断なんだなー