原付バイクの点検があり
待ち時間で中学受験の新書を一冊読んだ*1
勢いがあるうちに全部読んだのだが
後日に回したくなかったのは
なんだかつらい内容に感じてしまったから
発達障害、受験、反抗期等々
人生それなりにあると思うが
読んで1日経っても
「それでも頑張るぞ」と力をもらえたように気にならないのは
時代のせい?、作者のせい?わたしのせい??
生きてくってこんなに大変なのかと
我が身をふりかえると
まー大変だったなとは思うが
だったとしたら
他人の人生の大変さを本にして
それをまた全然違う他人がお金を出して読んでいられる社会って
本当に大変なのだろうか
人に構っている余裕がそれだけあるってことではなんて思うと
内容が些細なことまで大きくされているのだろうか
わたしが気をつけていたことは
中学にしろ高校にしろ
選抜されて入った学校であれば似たような成績の生徒が集まるので
順位(席次)がどうこうということは気にしなくても良いが
授業についていけていない状況*2と
なること
これは避けたい
特に中学レベルの内容
36年、塾講師・家庭教師をした経験からすると
中学受験生がいましたとすると
大きく次の3つのパターンに分かれ*3
1.合格して入学し順調に勉強を頑張っている
2.合格して入学し学業不振となっている
3.不合格で公立中に進み高校受験を頑張ってる
のうち、
2.については
進んだ学校が難しいから成績がふるわないと本人家族は言っているものの
一般的な中学レベルの理解度を確認してもちょっとまずいのでは??という状態
3.については
中学受験をしたので上位の高校に進めると思っているが
そのレベルで学習内容をチェックするとちょっとまずいのでは??という状態
になっていないかということを確認する
わたしのところに来るくらいだからそうなっている可能性は高いのだが
理由はいくつかあるが
1.中学受験と中学校の勉強は求められるものが違うので
それに合わせた勉強スタイルに移行していない
2.本人が思っているほど「読み」・「書き」・「そろばん」の力が備わっていない
3.・・・もろもろ続く*4
上から順に取り組んでいくわけだけれど*5
こうなると
中学受験というのはいわゆる受験勉強を始めるのではなく
3、2、1の順に積み上げていくことの方が先決で
それができた上で受験をどうするとか
中学、高校、大学と目指すレベルなり方向を考えることをしてきた
つまり学校なり受験なりで出題されることを身近なものと結びつけ
なぜこれが広く勉強の対象となっているのかを説明し
日頃の生活が勉強と結びつくという感度を上げる・・・3
「読み」・「書き」・「そろばん」については
将来社会に出てからも通用するレベル*6を身につける・・・2
求められるものが違うというのは
要求に応えられるかという順応性の問題なので
そこを素直さでカバーするのか、メリット/デメリットで考えさせるのか
生徒それぞれに合わせてのアプローチになるが
評価の尺度は点数であることを共通目標にして指導側と進んでいく
習慣を身につける・・・1
知識やテクニック云々で受験熱がヒートアップする前に
今述べたことに力を入れていけば
本に書いてあるような事態にはそもそもならないんじゃん
なんて思ってしまった
実際わが家はそうしてきたし
とはいえ現代はこうなんだよなーなんて思うところは大いにある*7
中学受験の依頼を受けるが
ここから???なんて思うと*8
こっちは身が持たないよとやっぱり引退を考えるのも無理はないとしみじみ
孫の受験まではと頑張りたいと楽しみに思ってきたものの
自分自身のアプローチを変えないと*9、とそう思った